【感想】even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女(テンペスト魔女)が面白かった

面白かった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(余韻)

 

switchゲーム「even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女」の感想です。
(前半ネタバレ無しの感想、後半ネタバレあり)

 

前半感想:ネタバレなし

私はときメモGS以外のコンシューマ系の乙女ゲーをやるのが初めてで、全くシステムも雰囲気も大きく異なるゲームで楽しめるか不安だったんだけど、結果、クソのめり込んだ!!!!

プレイ時間は15-20時間ほど。

(私は全ルート・スチル回収して15時間でした)

 

前半はふわっとネタバレせず、買うか迷っている人向けに布教用で書く。

なんでこのゲームを知ったかあんま覚えてないけど、ダークでシナリオが面白い乙女ゲーとかで調べて知った気がする。

「even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女」サイトはこちら

https://products.voltage.co.jp/tempest/

 

初めてサイト見た時も思ったけど声優豪華!イラストがきれい。女の子のキャラデザが可愛い。

 

 

おすすめポイント

  • ダークなシナリオ

このゲームの個性であり最も人を選ぶ要素の一つ

マジで続きが気になるはで面白かったけど、メッチャ人死ぬし主人公もメッチャひどい目に遭うし、普通にグロいし怖い。

 

まず「虐待されていた主人公が、信じていた人たちから裏切られ魔女と罵られ生きたまま焼かれるところ」から物語始まるので・・・。

 

ジャンプスケアに近しい演出が一回だけあり、ビビった。

ホラー要素が皆無とは言わないけど、ダークなサスペンスもの要素のほうが強い。

グロ描写としてはビジュアル面では流血程度で大したことはない。

鬼滅や進撃見れる人なら余裕。

ただし文章内でのグロ表現はなかなか猟奇的なものあり。文章でもつらくなる人は向いてないかも。むごい殺人描写多いです。

 

ダークな話好きな人はこれ以上ないくらい向いてる。

あと話が面白いゆえの弊害なんですけど、序盤~中盤はシナリオの展開に夢中なあまり少しいい感じのシーンになったら「い、今はいい!裁判はどうなるんや!!!早く続きを読ませてくれ!!!」という気持ちになってしまいました。ホンマ、ごめんなさい。

もちろん恋愛シーンもちゃんと萌えました。

 

  • 豪華声優陣&フルボイス

公式サイト見ていただければわかる通り、人気声優勢ぞろいです。

あとうれしいフルボイス。主人公以外は。

世界観も主人公もシリアスなので自分は全く自己投影できずいわゆる「壁」目線でやってたけど、この主人公に愛着が湧いたので「なんでモブのおっさんにボイスあって、なんでアナスタシア(主人公のデフォルト名)にボイスがないんだよ」と一人布団の上で喚いた夜も。

 

  • 美麗イラスト

マジでずっと絵がきれい。すごい。

表情もいいし、ここスチルほしい!と思ったシーンで絶対スチルだしてくれる。

うれしい。

 

  • 主人公がかっこいい

サイトのキャラ紹介見ればわかる通り、男装の麗人っぽい見た目のヒロイン。

いわゆる女騎士で、凛々しく剣をふるいます。

作中でも男性より女性にキャーキャー言われたりと乙女ゲームらしからぬイケメンぶりを見せます。

個人的には主人公がかっこいい路線だろうが、かわいい路線だろうが愛着持てたらそれでいい派なんですけど「強い女」みんな好きでしょう・・・。

 

もちろんかっこいいだけじゃなく、純粋で繊細な面も持ち合わせています。

本当にアナスタシア(主人公の名前)かわいくて・・・。

だからこそこの子がひどい目に遭うたび、switch持ちながら毎晩毎晩目を曇らせてました。ストーリー上でも懸命に頑張ってる姿を見せられるので、このゲームやってて主人公嫌いになる方は少ないんじゃないかと思います。

 

  • 女の子のキャラデザがかわいい

メッチャ可愛くないですか、美少女からマダムまで魅力的な女性キャラ達ですが特にマヤ・カークランド・・・。かわいい。

 

  • 甘すぎない(本編は)

乙女ゲームの枠組みではなく、ダークファンタジーものとしても読めるぐらい甘いシーンは少ない。

逆に言えば、恋愛するぞうおおおおお!と思ってきた乙女たちには物足りないかもしれない。マジで本編は恋愛やってる場合か!となるくらい状況が深刻すぎるので。

でも乙女ゲーなので、恋愛シーンは当然ある!

 

あと後日談のFD「even if TEMPEST 連なるときの暁」はめっちゃ甘かった、本編という地獄を生き残った後に結ばれたしあわせな二人を見るのはめっちゃいいと思う。

 

人を選ぶところ

 

  • ダークすぎてちょっと落ち込む

ダークとわかってプレイしても、思った以上に悲惨な目に遭う。

味方だと思ったキャラが裏切る展開がめっちゃあるし、グロもホラーもあるけど女性が襲われる描写もある。話が面白いから続けられた。

 

  • 初見殺しが多い

すべての選択肢でセーブしておこう と言いたくなるくらい初見殺しが多い。

選択肢に戻る機能もないので一度選択肢をミスって、バッドエンドになってルートの最初からやり直し・・・とか全然ある!セーブ命!!!!!

普通に萎えてゲーム中断しようかと思ったこと何回かあったけど、シナリオおもしろいからなんとか頑張ったよ。

 

  • 体験版がない

ダウンロード専用ソフトかつswitch専用ソフトかつ、フルプライス。

買ってクリアした自分的には値段相応の価値を見出してるけど、なんも知らんひとにとっては高いと思う。

文章やノリが合わなかったらシナリオに集中するどころじゃないしね。

気持ちだけならやりたい人にswitchと一万円分のプリペイドカード買って渡して「やってくれ」っていうぐらい自分は面白かったんやけどね。

 

ネタバレ無しの感想はここまでです。

気になった人は是非買ってみてください。

人を選ぶシナリオですが私は超たのしめました。おすすめ!

 

あと 主人公に自己投影しないタイプの人は

主人公名をデフォルト名である「アナスタシア」のままにするのをおススメします。

デフォルト名以外にすると、名前を呼ぶ個所では音声無しになりますが、アナスタシアのままだとちゃんとキャラたちが音声ありで呼んでくれます。

私は乙女ゲーだしな・・・とド級の本名、ド本名で最初やりましたが、「私」が初っ端から生きたまま燃やされるし、獣を狩って弓や剣をふるうかっこいい女騎士になっており自己投影できるかい!となったので二周目はデフォルト名にしました。

 

以降はテン魔女とFD、それぞれのキャラやルートについて、既プレイの人向けに個人的な感想を書きます。

悲恋エンドの感想も含みます。

フルコンプ前提です。

あとオタクだから別アニメ・別ゲーの話をよくします。

後半:ネタバレあり

 

クライオス√

女性にモテモテで女性の扱いに慣れていて一見軟派そうだけど、主人公にだけは一途キャラ。

「パッと見は明るいけど実は心の中に虚無を抱えている」という古川さんの演技の見せどころを詰め込んだキャラだった。

FE風花雪月のシルヴァンを思い出すなと思ってツイッターで検索したらやっぱり類似性を見出してる人多くてだよねーとなった。

古川さんもこういうキャラのどこが魅力的でどんなふうに演じれば色気がでるか、もう理解ってる演技で声優さんってマジですげーーと改めて感じた。

色気のある頼れる大人の男性、でも心の中には空虚な部分もあり・・・という

乙女が好きになる要素を詰め込んだようなキャラでした。

スパダリ。

 

この時はゲームの序盤も序盤だったから「恋愛よりシナリオの続きみせてくれ!」という乙女ゲーマーらしからぬ気持ちでプレイしてたので、「ここでなんでキスした!?」とびっくりしてしまった。

だからあまりときめいた記憶がない。

マヤ・カークランドという見た目も声も性格もタイプな存在に結構メロメロだったのも原因だった。

 

このクライオス√での、アナスタシアは悲惨だった。(どのルートでも悲惨だが)

タイムリープ系ものはやっぱり大切な人を守るためにループ、それでその繰り返しで主人公は病んでいく・・・というのは定番中の定番だけど、乙女ゲーで女が女のためにループしてるのってなんか珍しいというか、いいよね・・・。

あと王宮騎士を助けて男にも女にも惚れられるアナスタシア。良い。

 

魔女裁判ではルーシェンが犠牲になることで真のサクリファイス・オーラをあぶりだせた訳だけど、オーラの狂気のスチルは乙女ゲーのそれではなかったな。

ランドンもヒューゴも目から光が消えるは怖いわで、このゲームは序盤のオーラやコンラッドといいマジで良いやつと見せかけて裏切ったり豹変して襲ってきたりとプレイヤーもアナスタシアと同様疑心暗鬼になってしまうかも。

クライオス√ 悲恋エンド

悲恋エンドは一旦トゥルーエンドいってからスチル回収のために見ていきました。

一番ショックだった。

この悲恋エンドやった時には、トゥルエン終わってたのでアナスタシアだけでなくクライオスにも十分な愛着があったので・・・。

いや、乙女系というか女性向け恋愛ものはスパダリに強引に迫られるのが人気なのはわかるんだけど、メンブレムになってしまったせいで自暴自棄気味になってアナスタシアを襲う団長、僕みたくなかったというか・・・。

これ情けないのが、ネットで見た情報で「クライオス悲恋ではアナスタシアがエッチな目に!?女騎士陥落!?うっひょひょーい!」って下心丸出し鼻の下伸ばしっぱなしでうっきうきで見に行ったら、そのアナスタシアを手籠めにするのは団長だったのがショックすぎて。

わかるよ、メンブレムだしね。倫理観なくなっちゃうから。

エッチなのはわかる、声優さんの演技はすごく色気があった。

夢中でスチル回収してたけどこの悲恋エンドだけはしばらく放心していたかも。

私がこの悲恋エンドの背徳的な感じを楽しむにはクライオスにもアナスタシアにも愛着が湧きすぎていたのか・・・とにかく落ち込んだ。

でもエッチでしたので、好きな人は多いと思う!うん!

 

ティレル

 

メカクレ気味な異端審問官。作中でもアナスタシアに声がいいって言われてた気がする。なんたって天下の杉山紀彰さんですから。

毒舌家でツンデレ風味でもあり、サディストであり、ほめるとチョロかったりと絶妙な匙加減がきいたキャラで、杉山さんの演技もあってこれは乙女ゲーとしての戦闘能力が高いなと思いました。

 

 

クライオス団長→ティレルの順でルートをみたから、クライオスとの切ない別離の後に死に戻りしてまた再会できたのはシンプルうれしかったな。

アナスタシアと団長とティレルで取り合い?みたいになるのは乙女ゲーっぽいなとおもった。どっちにする?だって!

ヒトリダケナンテエラベナイヨー!

 

あとティレル√では唯一異端審問側になれる。

今回の被害者はルーシェン。

この王子、死にすぎや;ー;

逆転裁判とかダンロンみたいな様々な裁判を扱うADVをやってきたけど、序盤は断罪される側だったのにゲーム中に断罪する側になるのは新鮮だったな。

一番わくわくしたかもしれん。

事件現場の検証中に「好意」で人を殺害するものもいるという話をティレルさんがしてたので、容疑者(サクリファイス)の中で唯一被害者であるルーシェンに好意を持っていたのがサミーだったのでおそらくこの子が・・・と思っていたけどやはり。

おい、乙女ゲーの攻略対象が人肉食として調理されて食われちゃったんですけど・・・。テンペスト魔女の恐ろしさです。

 

 

あと血まみれのマヤね。もう、血まみれになるマヤが可愛すぎておかしくなるかとおもった。この時は、乙女ゲーできゅんきゅんしたい気持ちよりシナリオに浸りたい気持ちが強く、そしてマヤ・カークランドいとおしすぎの気持ちがあふれて仕方なかった時でした。血まみれメイド、そして抱き合うスチル。

百合だね。

(百合を広義の意味でとらえています)

三森さんの演技がここ光ってた。かわいい。

てかスチルでわかるけどマヤの後ろ髪そんな感じなんだ、めtttytっちゃ可愛い。

 

ティレルの正体がニンジャであり、コンラッドの猟犬であり、イシク族の生き残りである事が判明するところ。(ヘタリアのイギリスぐらい属性過多だ)

ここでコンラッドがアナスタシアの背後に忍び寄り、相変わらずの下衆ほほ笑みでやってくるスチル。このスチルが個人的に結構好きで、なによりアナスタシアの凍り付いた絶望顔の表情がマジでいい。本当にスチルイラストがいい。

ティレルはよく見たら泣いてるし。

もう最悪なスチルでめっちゃいいよね。

 

あと医療行為でキスってなに!!!!!?????????

びっくりしてリアルに「なんで!?」って声でちゃったよね。

あとティレルがセクハラで訴えるなよっていったとこで「この世界、中世っぽいのにセクハラって言葉あるんだ・・・」と思っちゃった。ご愛嬌。

 

最終的にはティレルは自ら死を選んだことで、アナスタシアの精神も限界を迎えてしまうというクライオス団長√にも負けず劣らずのバッドエンド。

攻略対象が自死してるのに正規ルートなのやばすぎる。

 

ティレル√ 悲恋エンド

自白剤を飲まされてコンラッドに自らの死にもどりの能力を話してしまい、舌を噛んで自死しないように拘束されてしまう。

この√では珍しくコンラッドにアナスタシアの秘密がばれてしまうので、こんな悪辣な奴に秘密がばれるとこうなるのかという絶望感すごかった。

ここのスチル、えっちでしたね。

このスチルでのティレルのやるせない表情は、普段のティレルが毒舌で悪態をよくつくキャラだからこそギャップで刺さる。

とにかくこのゲーム、人が絶望してる時の表情が良くてたまらん。

コンラッドはずっとヒール役に徹していて、ここまで突き抜けて屑だと逆に面白くなっちゃうからコンラッドは悪役として面白いなと思う。

屑だけどあんま嫌いになれなかったな、だってあまりにもクズ過ぎて逆に面白いタイプの悪役なので。

コンラッドの公式サイト紹介に「主人公にとって一番の味方で、最大の理解者」って書いててウケた。最大の障壁のまちがいでは?

 

ゼン√

白髪褐色ムキムキ色男です。声はデカくて良い男をやらせたら最強の武内さん。

武内さん歌メッチャうまい人やしゼンも歌うまい設定だったら萌えるな。

ゼンは明らかに私たちと同じ現代社会に生きているっぽいので、カラオケ文化とかあるのかな。なんとなくアメリカ出身っぽそうな雰囲気だけど。

複数の顔を持つティレルやクライオスに比べて、ゼンは嘘が下手で不器用なイメージ。

ティレルもクライオスも優しいんですけど、たまにアナスタシアの純粋っぷりを使っていじわるをしますが、ゼンはそういう事はしない真面目な男です。

 

クライオス√でなぜかこいつだけアナスタシアの「死に戻り」を知っており、「ここが最善のハピエンなので、もうそういうループやめときな~」って忠告して去っていく謎の男枠でしたが、異世界人だったというね。まどかが世界を改変した時、ほむらが時間をつかさどる能力の持ち主だったから世界改変に立ち会えたみたいな理由付けだな。

 

つかこの√始まったとこで団長とティレルが生きているのがうれしいあまり、この世界ではティレルと初対面なのにしがみついて泣き出すアナスタシア可愛すぎる。

 

クライオス√で魔女裁判に立ち会い、ティレル√で異端審問官の補佐としてやってきたけど今回はアナスタシア本人が破滅の魔女に見出されてメンブルムになってしまう。

そしてゼンと協力していくけど、攻略者と殺しの共犯者になり裁判でみなをなんとか騙さなければならないという展開が面白い。

そんで容疑者に選ばれたのが、マヤ、クライオス、ルーシェン、コンラッド、アナスタシア(もちろん真犯人)というトンデモ人選ね。

みんな思っただろうけど罪をなすりつけるならコンラッド一択だったな。

あとここの久々の再会かつ冷徹な王子だから、アナスタシアに好意は持ってるけど冷徹ムーブの声色なままのルーシェン好きだ。

 

ここでの魔女裁判でマヤが犠牲になり「よくできました」と言い残して、去っていったのつらすぎた。

マジでマヤ、いい女すぎるんだよね。正直一番恋愛したいのはマヤだった。

でもアナスタシアとマヤは家族であり、恩人であり、姉妹みたいな関係性だしアナスタシアは乙女ゲーなので男が恋愛対象なので私が愛したいです。でもマヤも多分男が恋愛対象だしそもそも高嶺の花なので意味がありません、敗北です。

本当にありがとうございました;-;。

 

男装アナスタシア、マジで良い。

あと完全に私の好みだけどゼンは眼鏡とスーツのビジュアルのほうが好きだな。

 

あとこのゼン√でのクライオス団長の頭の切れっぷりは本当にすごかった。

味方になったら頼もしいけど、敵になった時の彼のこわさたるや。

夜になったらアナスタシアが自分を殺しに来ると予想して、ティレルと一緒に部屋にいるし手紙を用意しておいてあとで牽制に使うしで、武術もできれば頭も切れる。

クライオス√でめっちゃ優しい面を見せた後の、この描写だったからクライオス√であまり惹かれなかった自分もここで一気にクライオスというキャラが好きになった。

アナスタシアが犯人と分かっておりながら、「お前がなぜ必死になっているのか最後まで結局わからなかったのが残念だ」と言って犠牲になるのはつらかったな。

マヤはアナスタシアが大切だから犠牲になったけど、この世界でのクライオスは別に自分が死のうが生きようがどうでもいいからこの選択をしたと思うとマヤよりやるせないかも。

 

アナスタシアが裁判でクライオスを犠牲にした後のティレルもいい。

殺しに来てましたね。

明らかにアナスタシアが犯人なのに、クライオスが殺されていくのを裁判で見ているしかできなかったから、余計に腹立たしかったのか。

殺しに来てるのに皮肉を言いながら登場するのはティレルらしかった。

クライオスと普段は悪態をつきあったり皮肉を言う仲だけど、マジで友人として大切にしてきたんだろうなと。

この世界では、ティレルとアナスタシアの関係性はかなり薄いからティレル目線アナスタシアは魔女にしか見えなかっただろうし。

ときメモ2の琴子が光を大切にしてるとこといい、恋愛ゲームなのに友情を大切にするキャラ描写があると個人的にはぐっとくる。

 

アナザーエンド

このエンドが一番続きが気になった。

ゼンと一緒に異世界に帰り、アナスタシアが現代のビル群を眺めるエンド。

ここでのゼンとの暮らしが見たい!

でも書いても蛇足にはなるのかな?この妄想の余白具合がいいのかも。

二次創作の出番かもしれない。

そもそもアナスタシアは言語も文化も、時代も全く違うから苦労するだろうな。

ゼンだって100年不死身で、元の世界に帰ってきても家族や知り合いはみんな死んでるというやるせない展開なんだけど。

 

悲恋エンド

ゼンがお前はもう逃げていいと言って、二人で復讐とか因縁とか執着するのをやめるエンド。イシュが「アナスタシアはそういうのを選ぶ子じゃないよね!?」とびっくりしてたの面白かったな。

ゼンは実際にアナスタシアと殺人の共犯になったし、死体埋めシチュだと一緒にしてくれるんだろうな。「殺してしまった」って言っても「お、そうか。車だすか」って言ってくれそうな気がする。

 

ルーシェン√

おそらく今作のメインヒーロー。

このゲームはほぼ攻略順が決まっていて、最後の最後に攻略できます。

金髪碧眼の王子様。真面目で品行方正、さわやかで優しい。そして泣き虫。

死に戻り以降は、泣き虫だったころの面影を一切残さない冷徹王子に。

あと声帯が石川界人さんなのもあって、FE風花雪月のディミトリを思い出してしまう。

このゲームのすべてのエンド回収した上で、一番好きになった攻略キャラはルーシェンでした。(全体で一番好きなキャラはマヤ)

 

冷徹王子と素の可愛い一面とのギャップが王道ながら本当に萌えた。

原初からの萌えだよ。

シャニマスの冬優子が表では猫かぶってるのに、俺の前では悪態つくみたいな、ときメモGSの佐伯みたいな。

「本当のあいつをわかってるのは俺だけだし、あいつは俺にしかそれを見せないぜ」という一種の優越感みたいな。そういうのが一番いいから。

 

クライオスもティレルもゼンも勿論話を通して好きになったんだけど、いかんせん頼りがいがある男すぎた。個人的にはかっこいいよりかわいい要素のほうが強いルーシェンのほうが刺さったな。アナスタシアがかっこいい女の子なのもあって王子様なのに守られているルーシェンが可愛く思えるというか。

もうどこのルートで話してたか忘れたけど、兄たちからの暴行と監禁が原因でしばらく排尿障害だったの設定がえぐすぎる。されていい仕打ちではない。

 

さいころにもらった好きな女の子からの激励の手紙ひとつでずっと頑張ってきたのめっちゃよくないか?一途だねー。

長髪アナスタシア~;-;

未来を自分で切り開く可憐で強く凛々しいアナスタシアには短髪が似合うのはわかってるんだけどさ、マジでかわいいよな。ロングは。

 

今回のルートはアナスタシアではなく、ルーシェン視点で始まるけどもう最高。

前作主人公が次作でラスボスになった時ぐらい最高だし、主人公の父親がラスボスだった時とか、推理小説読んだら主人公が信頼できない語り手で、実は犯人だったのと同じくらい好き。具体的にはibでずっとイヴ視点で操作してたのに、途中でギャリー視点になった時くらい興奮した。

 

で、猫なのにルーシェン殿下が「アナスタシア殿」と呼んでくるとこで「ああ、ついに猫転生か・・・もう復讐だけの人生つらくて猫になったのかな」と思ったら、おい!

猫に好きな女の子の名前つけるな!メイルにもくそいじられててよかった。

萌え、やね。

 

アナスタシア本人はというと

駄目になってました。

 

ここのアナスタシアの眼だけが暗闇に光る演出こわかった。

上述した通り、ルーシェンだけは他の三人に比べてアナスタシアと歳も近いしアナスタシアと対等な関係性だからこそアナスタシアを光に導けたのかもしれない。

アナスタシアは一回八年やり直してるので精神的には26歳なんだけどね。

 

ここのスチルねーーー。

このゲームのいいところは主人公×攻略対象だけじゃなく、男達の友情の書き方も良いところ。みんなで話し合ってアナスタシアがもう誰も傷つけないようにするっていう約束してたのもよかった。

惜しかったのはルーシェンの章というより、物語のクライマックスと因縁との決着をえがいていたからルーシェン影薄かったとこかな。

その分、悲恋エンド刺さったからこそ好きになったところある。

 

クロムめっちゃ可愛かったなー。

見た目は超長い赤髪と神秘的なドレスをお召しになられてるから、いかにも女神だけど本人曰く周りが勝手に女神と呼んでるだけとのこと。

ルーシェンくんやみんなといちゃいちゃしたかったなー四股うんぬんで俗的過ぎてよかった。乙女ゲーマーの代弁者なのかも。

 

話し方も気さくな女の子という感じで、アナスタシアとクロムが双子になって男たちを侍らす百合風味な現パロラブコメとか二次創作でみたいとおもっちゃった。

かわいーやっぱ女の子はロングだよ:-:

 

悲恋エンド

めっちゃよかったなー。

メンブルムになった王子がアナスタシアが好きなのに・・・と心を曇らせて、しまいには入水。スチルもきれいで好き。

倫理観のタガが外れて殺しまくると思ったら心魂が強すぎて、本当はいろんな奴らを殺したいのに誰も傷つけることなく・・・清廉な性格すぎた。

アナスタシアもあんな家庭環境でよくまともな性格に育ったけど、ルーシェンもなかなかひどい目にあってるのにすごい。

 

イシュ(哀れな魔女の終楽章)

全員のハピエンを見ると解放される隠しエンド。

隠しエンド、オタクは大好き。

 

アナスタシアは100年近く生きてどうやら大往生。

冥土でルーンとイシュに再会。

悲惨な運命を辿ってきて何度も死んで人生をやりなおしてきたアナスタシアがちゃんと老衰で死ねるのメッチャいいな。

 

ここにきてイシュの急激な萌えキャラ化が加速。

本編中はマジで憎き敵だったというのに、FGOの敵がギャグ堕ちした時くら扱いが変わった。

あとここで唯一残念だったのはイシュにすべて謎を説明させたとこかな。

ちょっとここは作業感が出てしまった。

もう少し謎の解明に工夫がほしかったかも。

 

ここ好き。

実際にクロムを見た後だからわかるけど、クロム本人はマジで普通にかわいくて気さくな女神なのでおしとやか云々はイシュの願望でしかなさそうなのがいい。

 

このスチル、このゲームで一番好き。

良すぎーーーーー。

もうここでね、やっぱこのゲームの自己投影むずすぎると改めて思った。

 

まとめ

プレイ時間はスチルコンプにかけた作業も含めて15時間ほど。

ダークな世界観と、続きが気になる話の展開に夢中になって4日ほどご飯と風呂以外は基本的にこのゲームに費やした。

選択肢の不便さ・周回のしづらさ、誤字脱字の多さなど惜しいところはあるけど、それを踏まえても神ゲーだった。

あと曲がかっこいいしすぐ買った。OPも良いけど個人的にはEDのほうが好き。

クリアした時に初めて聞いた時は感動した。

もう続きがみたい!という欲求に耐え切れず、すぐにテン魔女FDという後日談を書いたゲーム買っちゃってそれもすぐクリアした。

もしまだ気力と熱があるならFDの感想も書きたい。

いやー面白かった。

 

 

マヤ・カークランド

イケメンと恋愛しにゲーム開いたのにこの人のせいで私は・・・。

正直ルーシェンがいなかったら、ずっとマヤにメロついていたと思う。

柔らかなクリーム色の髪、三つ編みを束ねてシニヨンにしている、公式美人設定、クラシカルメイド、主人公大好きで一途、一見おしとやかに見えるが本当は苛烈、サブキャラでありながらストーリー上での重要な役割を担う。

声がみもりん

などなど、いちいち私のツボをついてきた。

狂う狂う狂う!!!

 

このゲームやってマヤ嫌いになる人はいないでしょうが、本当に私は大好きになりましたよ。

お嬢様命すぎてクライオスやティレルと小気味のいい言い争いをしたり、口が悪いのもグッド。ずっとこの人のスクショが止まんなかった。

あとサブキャラでありながら、メイド服版の立ち絵と私服の立ち絵の差分が2つあるの良いね。

 

あら~^

ここの主従な ホンマ ホンマええ

それに比べたら山岡さんの鮎はカスや

 

 

ここ、ここ!

良い・・・。

かわいい。

 

だーーーいすき。

アナスタシアとマヤはずっといっしょなんです。

どれだけ上品に見えても貧民育ちというか、ギャップというかね。

可愛いよねほんと。

 

 

 

お、、、、おい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!けっこんしてる!!!!!!なんで!!!!!!!!!!!!!!!!!なぁ!待って;ー;結婚してるやんもう誰だよそいつ

 

いやマヤが選んだ人間だから相当いい人なんだろうし、死ぬまでアナスタシアとの仲はよかったって書いてるからしあわせならオッケーですなんだけどさ。

 

なんだよ 

じゃあマヤの恋愛模様をかいてくれよ

どんな人を好きになったんですか

ま、魔y マヤーーーー;-;

 

まぁ、いいですよ。

でも結婚式とか挙げるときは教えてくださいね。

 

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
では、

アナスタシア、ルーシェン、クライオス、ティレル、ゼン、「皆さんありがとうございました!」



アナスタシア、ルーシェン、クライオス、ティレル、ゼン「って、なんでくんが!?
めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり